ライバルになりたい
コンクール事務局主催の演奏会の演目と演奏順が決まったと連絡がありました。
私は誰がエントリーしているか把握していませんでした。
出演者をみていたら、
息子が、
「あっ!」と言いました。
息子「お母さん、ヤバイ、あの子がいる!」
え、マジ?( ̄▽ ̄)
「あの子」ですぐに誰かわかりました。
同学年の天才くんです。
どのコンクールでも上位入賞以上に鎮座し、
圧倒的な技術力と表現力を持ち合わせている子。
息子とは違う音大の先生についています。
みんなこの子と同じ地区予選に入ると、
それだけでしょぼーんとなっちゃうほど。(笑)
私「順番は???」
息子「やばい、やばい、オレの次に演奏…」
私「え、、、( ;∀;)」
息子、かすむわーーー。(笑)
前座やんっ!
年に何回か出るコンクール。
毎年バッティングすることがそれなりにあり、
実は二年生の終わり頃に、天才くんのお母様とお話をしたことがあります。
明るいお母様で、にこやかに話しかけてきてくれました。
「うちの子、ご子息のことライバルだ!っていつも意気込んでて…。
一緒の大会に出られると嬉しいようです。」
だって…。
私「いやいや、足元にも及びません!爪の垢を煎じて飲ませてください!」
とか言った気がする。
緊張しててあまり記憶なし。(笑)
それ以来、会えば挨拶をするようになりました。
息子はこの子に「ライバル」と言われたことが、相当嬉しかったようです。
あんなすごい子がオレのこと知っていてくれたー!って。
子供同士も、楽屋とか舞台袖とかで話すようになったみたいです。
まだまだちっとも追いつけないけど、
上に憧れる人がいるってのはとても良いことだ。
その道で食べていこうとする子は、気迫が全然違います。
毎日どれくらい練習してますか?と前に聞いたら(二年生の終わり)、
「平日は二時間から三時間毎日、休日はその倍くらいです。」
おーーーっ、六時間!
それはすごい…。
努力の賜物!!!
そこまで頑張れる天才くん、素晴らしい。
うちはどこで離脱するかわからないけど、
息子を引っ張り上げてくれて感謝しています。